今回は「台湾一周の旅《です

高雄・台南 　　　

台湾でのシンボルタワーといえば台北101だが、高雄の高雄85ビルは台北101が出来るまでは台湾で最も高いビルであった。 1997年に開業し、高さは地上347m。アンテナを含めると378mで高雄市で最も高い建造物である。現在は台湾で2位、世界では21番目。君鴻国際酒店(85 SKY TOWER HOTEL)が38～70階を使用(このホテルに連泊)。
高雄85ビルの全景（絵はがき） 珍しい建て方のビル		君鴻国際酒店入口
53階の客室からの街並 スモッグ。中国本土からの影響？		53階の客室からの夜景 照明がスモッグで鈊く光っている

高雄市鳥松区にあり、高雄で一番大きい湖で、周辺域を合わせると総面積375ヘクタールもある湖である。もともとは工業用貯水池としてつくられたが、 1963年に蒋介石が立ち寄った際に「澄清湖《と吊が改められた。後方に緑あり湖ありの美しい観光地に変身し、「澄清八景《と呼ばれる「梅隴春暁《、「曲橋釣月《、「柳岸觀蓮《、「高丘望海《、「深樹鳴禽《、「湖山佳氣《、「三亭攬勝《、 「篷島湧金《は大変美しく、週末には家族連れや若者がハイキングに訪れる。その中でも最も有吊なのが「曲橋釣月《の「九曲橋《で、1960年に造られたもので、長さ230m、幅2.5m。この橋には9カ所の曲がり角があるため、こう吊づけらた。
九曲橋の標識		澄清湖・九曲橋

高雄市の少しはずれ左營區にある「蓮池潭《は、周囲約５ｋｍ、水域面積は約７５ヘクタールの淡水湖で、そのそばに龍虎塔が建っている。 龍虎塔は龍の口から入り、虎の口から出てくることにより、自分のこれまでの災いが清められ、出てきた時には災いも消えて無くなるのと言われている。内部は極彩色に彩られ、中国の伝統的な説話が描かれている。 塔は７層からなり塔頂からは湖全体を見渡すことができる。
龍虎塔全景		龍虎塔　龍の入口
龍虎塔　虎の出口		龍虎塔塔頂から龍の入口方向をみたもの 上方に医者の神様を祀る「慈済宮《が見える

「三鳳宮《は三百余年前の康煕年間に建立され、以後、何回となく改装、修復を重ね、現在に到る。 台湾南部の道教の聖地とされ、沢山の信者達が祈願、参拝に訪れる。中央殿の「正中殿《に「中壇元帥《（那咤太子）が主神として祀られている。
「三鳳宮《の「正中殿《		本尊の「中壇元帥《（那咤太子）

1665年に鄭成功の息子の鄭経が創設した台南の孔子廟は国内初の孔子廟で、清代末期までは台湾の最高学府とされ、「全臺首學《と呼ばれていた。 孔子廟には「東大成坊《という門から入る。門には「全臺首學《と書かれた額が飾られている。この門の近くには「馬下碑《という、石碑が壁に埋め込まれている。 石碑には２つの言葉が彫られています。右は漢文で、左は満洲文というもので、その碑には「孔子廟にお参りする際はいかなる人でも馬などの乗り物から降りなければならない《という意味のことが書かれている。 「東大成坊《から入り「禮門《という門をくぐり、孔子が祭られている「大成殿《にお参りする。「大成殿《には清朝歴代皇帝の額が８つと、中華民国歴代総統の額が飾られています。李登輝元総統の額も飾られている。
台南・孔子廟 「東大成坊《という門		台南・孔子廟 「馬下碑《
台南・孔子廟 禮門		台南・孔子廟 大成殿
台南・孔子廟 大成殿の登輝元総統の額

オランダ人が1653年に建設した城で、「プロヴィンティア《(Provintia、普羅民遮城)あるいは「赤嵌楼紅毛城《と呼ばれていた。 その後、1661年明朝の遺臣・鄭成功がオランダの勢力を追い払い、この城を東都承天府と改め、台湾全島の最高行政機関となった。 赤崁楼の建物は1862年の地震でほとんどが崩壊してしまったが、当時のレンガの城壁が今でも残っている。19世紀後半、大士殿、海神廟、蓬壷書院、文昌閣、五子祠などの建物が赤崁楼の跡地に再建され現在の姿になった。
鄭成功和議の像 1661年鄭成功とオランダ勢力の戦いの後の和議		「赤崁楼《の「海神廟《